少子化問題の現状
少子化問題は、日本において現状では、どの程度進行しているのでしょう。
少子化問題を考えるうえでよく引き合いにされるのが、出生率です。
出生率とは、一人の女性が人生で生むであろう子供の数のことです。
この出生率が 2.07 より低くなると、安定的に国家の人口を維持できなくなるとされています。
2006 年度の出生率はこの 2.07 を大きく下回り、 1.2 程度にまで落ち込んでいます。
いかに日本の少子化問題が、大きな社会問題かを示す例といえます。
少子化問題が進むと日本はどうなるか
少子化問題がこのまま進み、若者が少なくなり高齢者が多くなると、日本はどうような社会問題を抱えるのでしょう。
■少子化問題と日本の将来1・労働力
少子化問題とは、子供が少しずつ減っていくということです。
つまり、将来の日本を支えるべき、労働力が年々減っていくということです。
■少子化問題と日本の将来2・消費
少子化問題が進行し人口が減っていけば、国内の消費活動がどんどん減っていくことになります。
つまり日本国内でいくらものを作っても売れないため、消費・生産活動が著しく停滞してしまいます。
■少子化問題と日本の将来3・年金
このまま少子化問題が進むと、年金制度が続けられなくなります。
現行の年金制度は、若い世代が、高齢者の年金を払う形で機能しています。
しかし、少子化問題で若い世代が減っていけば、小数の若者で多数の高齢者の年金を負担しなければなりません。
そのため年金システムが崩れてしまうのです。
少子化問題の対策
このように少子化問題は、私たち日本人にとってたいへん切実な社会問題です。
そのため少子化問題を打開しようと、いろいろな対策がとられていますが、
現状ではめぼしい成果をあげていません。
■少子化問題の対策1・育児と仕事の両立へ
女性が育児をしながら仕事が出来るようにと、会社内に託児所を設置する企業も増えてきています。
しかし、まだまだこのような取り組みは、少数に過ぎません。
■少子化問題の対策2・経済的な負担の軽減
現在日本では子供を生み育てると、様々な給付金を出したり、
医療を無料にしたりと、自治体レベルでも様々な試みをしています。
しかしどのシステムも、家計においては短期的な負担は減っても、
十年・二十年先の安定を提供してくれるものではありません。
そのため、このような制度は少子化問題の対策としては、ほとんど機能していません。
■少子化問題の対策3・子育て不安の解消
いざ子供を生んでも、頼れる肉親が近くにいないため不安だということも、
少子化問題のひとつの原因になっています。そのためこのような不安を解消するために、
地域ごとに「子育て応援コミュニティー」をつくるなどの対策が必要です。
■少子化問題の対策4・価値観
少子化問題には、たいへん根深い原因があります。
つまり、男性も女性も結婚やその後の出産・育児に、価値を見出せない人が増えているのです。
何も結婚して苦労をしなくても、一人で自由気ままに生きていたほうが楽しいという考え方です。
確かにこのような考え方は、正しいのかもしれません。
しかし、人生の中で結婚をして、子供を持つことは、たいへんな財産にもなりえます。
男性も女性も、もう一度結婚や育児について、よく考え直す時期に来ているのです。
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